まものブログ

日本のどこかでダラダラ生き延びています。

東京工業大学大学院 工学院情報通信系 B日程院試体験記(外部)

こんにちは、まもです。
先日東工大院の合格発表があり、無事合格していたのでこの記事を書くに至りました。
今後外部受験をなさる方の参考になればと思います。
後日、別記事にて私が作成した過去問の解答を販売しようと思っていますのでそちらの販促も兼ねています。

 

1. 自己紹介

関東の私立大学で情報系の学科に通っている普通の外部生です。
GPAはだいたい2.5くらいで、サークルや趣味にかまけていたので3年までのテストは一夜漬けでなんとかしてました。
院を変えたのはやりたい研究が自大ではできないこととその後の人生のことを考えた結果、ロンダかな〜って感じでした。
学部で勉強していた内容的に、専門選択は1(応用数学)か3(アルゴリズム)でしたが1を選択しました。

2. 私の受験のスケジュール

2,3月(平均勉強時間:3h/d)
主にTOEICの勉強をしていました。TOEICのリミットが4月のTOEICだったのでそれに合わせて3月末に練習として受験しました。3月のTOEICは690点でした。
TOEICに飽きたら線形と微積をやってました。このときはマセマ2周くらいしかやってないはず。
また3月のオンライン大学院説明会に参加して情報通信(JC)系の教授様方とお話をしました。その後第一、第二希望の先生にコンタクトをとって研究室見学に行かせてもらいました。ここで修士の方から過去問の解答を数年分いただきました。可能なら必ず研究室訪問した方がいいです。コロナ下ではありますが、聞けば受け入れてくれるところもあると思います。

4月(平均勉強時間:6h/d)
引き続きTOEICの勉強と数学。
TOEIC本番2週前からはひたすらTOEICやってました。リスニングをやりたくなさすぎてひたすら単語と文法しかやらなかったらあんまり点が伸びませんでした。結果、TOEICは725点。こちらを提出しました。
数学は引き続きマセマ。全部で5周くらいしたと思います。数学の比重大きいので、基礎はしっかりやっておくといいと思います。
あとは過去問を見てどのような計画で勉強しようかということを考えていました。これが一番大事だったなと今は感じています。

5月(平均勉強時間:8h/d)
専門科目の勉強を始めました。
確率統計、情報理論フーリエラプラスをそれぞれ10日ずつで参考書1冊完璧にしました。基本的に東工大の授業で使われていたものをOCWというサイトで探して、それを使ってました。
後日使ってた参考書については別で書きたいと思います。
基本的に専門の8割は上の3分野から出題されていたので、専門はまずこれらを勉強するのがおすすめです。

6月(平均勉強時間:8h/d)
2週目までに数学と専門をもう1周ずつやりました。
3週目からは過去問にも手をつけ始めました。もらった解答が7年分ほどだったのでとりあえずその7年分を9割取れるようにしました。1周目は全然できなくて笑いました。多分平均で2~3割程度の出来だったと思います。
何周かして周辺範囲を参考書でまた固めて、とやっていきました。

7月(平均勉強時間:10h/d)
引き続き過去問をやる。解答がない年度もやり、調べたりして解答を錬成しました。この時点で過去問(H18~R1)は5周くらいしたと思います。
3週目に自大の院試があったので1週間程度はそちらの勉強もしました。
落ちました(!?)
基礎で抜けてるところがあると反省して基礎からもう一度やり直しました。ここで自分に足りていないものを見つめ直すことができた結果、東工大は合格できたので今となっては落ちてよかったと感じています。落ちた時のメンタルは最悪でしたが。
(本当は当日出た専門の半分がノー勉範囲だったので当然の結果でした。)

8月(平均勉強時間:12h/d)
今までやってきた参考書をもう1度全問復習しつつ過去問を9割できるようにしました。トータルで過去問は7周しました。参考書は9割以上できるようになっていました。
複素解析・通信方式・待ち行列をここまでろくに勉強していなかったのでさらっと流し見して、出たら誰もできないと自分に言い聞かせて諦めました。後述の通り、出なかったので助かりました。

3. 院試(筆記)当日の様子

まず、9時半から試験だったので1時間前には会場に入りました。朝は血糖値を上げないようにチョコとかは食べるのをやめてサラダを食べました。
・数学(9:30~11:00)
微積は傾向変わってましたが、傾向が変わることは予想してたので心の中でニコニコしながら解いてました。今後も過去問とは傾向の違う問題が出そうです。体感7~8割。
線形は普通の問題でした。こちらは傾向通り。体感8~9割。
・専門(11:30~12:30)
私の選択した1(応用数学)では情報理論が出ました。説明が長ったらしく書いてありましたが簡単な問題でした。傾向も今まで通り。体感9割。

こんな感じで、手応えはかなりありましたが落ちたら進路がないという状況だったので胃はキリキリキリキリしてました。
帰りには一緒に勉強してた友達と映画を観に行きました。

4. 院試(面接)当日の様子

無事、筆記試験合格者一覧に番号があったので面接を受けることになりました。オンラインでしたが服装はスーツを着ました。逆張りでラフな格好するより無難にスーツを着た方がいいです。また、ほとんどの時間は待ち時間でクッソ暇なので手元に漫画を30冊くらい用意しました。
面接は午前・午後に分かれていました。

・午前
2グループに分かれており、自分は2グループ目の最初に呼ばれました。番号順では頭ではなかったですが、同時に何人か呼ばれていたかもしれないので番号順かもしれません。
グループ分けは第1志望の研究室のキャンパスで分かれてるのかなとなんとなく思いましたが、本当になんとなくで根拠はないです。
1人15分程度でした。志望動機を3分以内で話し、そこから教授様に質問をもらっていく形でした。私は質問されて答える方が楽だと思っていたのであまり喋らずこれを1分満たずに終えてしまい、「もう終わりですか?」と聞かれてしまいました(笑)。読んでいる皆さんはちゃんと用意していきましょう。
具体的な質問内容は
- 卒研について

- 大学院でなぜ研究内容を変えるのか

- 大学院でしたい研究はどのようなことに役立ちそうだと感じているか

でした。おそらく教授によってはもっと学問的な質問が飛んでくると思いますのであまり参考にならないかもしれません。

・午後
番号もランダムで個別に呼ばれていました。おそらく属調だと思います。これこそ研究室が上から埋まっていくので成績順かもしれません。
自分は呼ばれなかったですが、普通に寝ていたのでもしかしたら呼ばれていたかもしれません。でも、呼ばれてたら流石に起きそうなので多分呼ばれてません。第一希望の研究室に合格したので絶対呼ばれてません。
全員の配属調整が終わると最後に番号順に一気に呼ばれていき、「合格したらあなたは第1志望です」と告げられて終わりでした。午後の面接時間が1分なかったので逆に怖かったです。

5. 院試勉強中にやってよかったこと

ありきたりなことばかりだと思いますが、結局そういうのが一番大事です。

・友達と勉強する
外部生だと半年くらいは院試の勉強をすると思うのでマジで大事です。自分は友達にJCを受ける人がいなかったので、東工大の別の系を受けるK君と一緒に勉強してました。K君がいなかったら絶対落ちてました。数学と統計は範囲が被っていたのでそこでわからないことはお互いに質問できて効率的でしたし、1人で勉強するより飯とかちょっとした休憩時間の会話がかなり息抜きになりました。
ソロプレイだとメンタルやられるので頑張って探しましょう。自分はやってませんが、Twitterとかでお友達を探してみるのもいいのかもしれません。

・研究室訪問に行く
コロナ下で難しいとは思いますが行った方が間違いなく良いです。自大から第1志望の研究室に行った先輩がいらっしゃったので色々話を聞きました。過去問の解答をもらえたというのも大きかったですが、ここで院試勉強中の苦労話を聞いておいたおかげで、後々同じ場面に出くわしたときにあの人もああ言ってたし...とメンタルが安定しました。その人は自大の院試には受かってたそうですが。
また、訪問したときに研究室の先輩とLINEなどの相談できる手段を確保しておいた方が良いです。自分はこれを忘れていて、とても後悔しました。

・過去問以外も解く
確かに院試は過去問ゲーかもしれませんが、微積のように傾向が変わることもあります。そのときは地力が試されるので、普通の参考書も1冊やっておいた方がいいと思います。ほとんど出ない分野はやらなくてもいいかもしれませんが少なくとも、線形・微積・統計・情報理論・フーラプの5つは何か1冊やっておいた方がいいと思います。

・受験する系以外の過去問を解く

受験前から傾向が変わるかもしれないと感じていたので解答がネット上で確保できる問題を解いていました。具体的には数理・計算科学系と東大の情報系の過去問を解いていました。解答も調べれば出てくると思います。
おすすめです。

6. 最後に

あまり参考になる内容がなかったかもしれませんが、何かしら参考になればと思います。
何か質問がありましたら、コメントください。返信・追記します。